お守りのような一冊
#FFFFFF むっつめのお題。
今回は茉莉子さんからリクエストのお題でもあります。
(私がねだったのですが)
お守りのような一冊について。
私のお守り
📚
誰かに勧める本じゃない、
私の為の一冊。
文章と構成が好きな本は山程あるけど、
私のお守りの様な一冊とは…。
今まで考えた事がなかった。
きっと幼い頃は私のお守りのような一冊は沢山あった。本棚に収めて、収めきれないものは床に積んで、それら全てが大切だった。
いつからか、私にとって本は読んで消費するもので、抱え込んで大事にするものではなかったのかもしれない。
改めて考えて、私が選んだ一冊はこちら。
星野道夫さんの名前を初めて聞いたのは、学校の授業だったと思う。
記憶が間違っていなければ、国語の授業で彼の名前が出てきた。
文章と共に載せられていた写真が壮大で食い入って見つめていたから、あんまり覚えていないのだ。
先生は少し興奮気味に彼が日本人写真家としてどんなに異例の功績を残したか教えたくれた。
少し前に亡くなったことも。
遠い異国の地で亡くなったと聞いて、何とも悲しくなった。
そんな星野道夫さんが生前遺した写真と文章の数々。
それらをまとめたひとつがこの一冊だ。
小さな文庫本のページを開けば、一面に“世界”が広がっている。
この本を手に取るのは数年に一度、ほんの数分だと思うけれど、どうにも手放すことができない一冊。
きっと、“世界”をぎゅっと収めたこの一冊は、私のお守りなんだろう。
✈️
今まで色んな事情で海外に行ったことが無くて。
2020年1月上旬にパスポートを取ったのだけど、それから一気に情勢が変わり、まだ使ってない。
あと幾つ数えればまだ見ぬ世界へ行けるのかわからないけど、いつか私が知らない景色を見てみたい。
おまけの話
今回このテーマを考えるにあたって、候補に上がっていたタイトルたち。
「オススメの小説(漫画)は?」とざっくり聞かれた時、大体この3つのタイトルが頭に浮かびます。
今回のお題をきちんと考えた時、外れてしまいましたが、私に寄り添ってくれた物語たちであることには変わりないので書いておきますね。
失はれる物語
乙一さんの短編集。この本に収録されているものは、どれも比較的読みやすいものです。
人生で唯一、ボロボロになってしまったから買い直した本かもしれない。人におすすめを聞かれた時に大体貸していたため、端の方が擦り切れてしまいました。
若くして天涯孤独となったプロ棋士・零がゆっくりと再生していく物語。
「ハチミツとクローバー」の羽海野チカさんが描いてます。
こちらの方がより泥くさく、何かにしがみつく人達を描いていて、一節一節がこころを揺さぶります。
他の人に見えないものが見えてしまう主人公・夏目の奇譚集。
こちらも天涯孤独となってしまった夏目が少しずつ何かを取り戻していきます。
アニメもずーっと人気なので、読みものが苦手な方はそちらでもいいかも。
🎹🦁🐈
私のお守りのような本と大切な物語たち。
あなたの一冊も教えて下さいね。
感想などありましたら。
それではまた、次回の記事で。