アップデートできない大人たち
こんばんは。凛です。
所謂ガラパゴス携帯を使っていた頃、買った端末はアップデートする事なく、ただ時代の流れに取り残され、古くなったら買い換えていました。
スマートフォンを使う様になり、OSをアップデートする事にも慣れてきて、ふと思うのです。
人間もアップデートしないと古くなるんだなと。
今日は、最近思っていた事を文字に書くだけの回です。
ガラケーを使う母、スマホに変えた私
母は未だにガラケー派です。
「自分には必要のない機能だから」とSNSやLINEに囚われることなく、自分のペースで日常を過ごしています。
私はやや時代の流れに遅れてスマートフォンに買い換えました。
SNSを始め、自分の知らなかった世界を沢山知ることが出来ましたが、同時に沢山の嫌な思いをしました。
未だにガラケーを使っている人を責めないですし、スマートフォンを批判する訳でもありません。
ただ、ガラケーの様に、アップデートを出来ない人間はちょっと苦手だなというお話です。
アップデートできない大人たち
さて、ガラケー世代の母と、ひょんな事から職場での有給休暇や早退の話になりました。
母はある職場でパートとして勤めているのですが、そこの職場は正社員には所謂ホワイトで、パートの母がどんなに忙しくても、正社員は有給休暇を取ったり、保育園に居る子供が熱を出したら早退するのだとか。
母は仕方のない事と理解しつつ、
「私は今こんなに忙しくて、昔なら休みを取れなかったのになんでなの?」
と漏らしていました。
私はそれを耳にして、デジャヴを感じていました。
「私はあんなに苦労したのに」
「だからあの人達も苦労しろ」
その意味合いの言葉は、学生時代の部活動で、アルバイト先で、職場で、嫌という程 耳にしてきました。
これはきっと呪いなんですよね。
私は1年生の時に、先輩にこんなルールを課せられたから君達も負うべき。
私は仕事の手順をを教えてもらえなかったから、あなた達も見て盗んで覚えるべき。
私は休暇も取れず働いていたのだから、あなた達も休みなんて申請せず働くべき。
この意識、本当に気味が悪いなあと思います。
初めて違和感を覚えたのは中学生位の時だったので、私がちゃんと自覚するよりもっと若い年齢から、この考えに囚われて他人を虐げる人は確実にいるのです。
そして、大体どの環境にも、この考えを持つ人は居るんですよね。厄介だ。
気味が悪い、という表現をしてしまいましたが、あくまで私がそう感じるだけです。
この世界の正義はいつだって多数派なので、
上記の考えを持つ人が沢山いたらそれが正義なのでしょう。それら全部と戦って、全て変えようとする程、私は強くありません。
ただ、この文を読んでくれている誰か1人に届けばいいなと思います。
あなたは辛くないですか?
昔はこうだったから、お前もすべきという考えに押し潰されそうになっていませんか?
自分の人生は自分だけのものです。
生きていくにはそれなりの事はしないといけないのは事実なのですが、
あなたは無理に結婚しなくていいし、会社に無理に勤めなくていいし、親と同じ信仰をしなくていいし、いじめられて無理に耐える必要も無い。
昔はこうだったから、そんな呪いの為に苦しい思いをしていませんか。
部屋の隅っこで人知れず涙を流してませんか。
貴方にそんな呪いをかけてしまったのは、
自分をアップデート出来ていない人間なんです。
パソコンやスマートフォン、会社のマニュアル、働き方や育児のあり方や情報を得る方法…。
私達が生きていくのに必要なものはどんどん移り変わりアップデートされるのに、自分をアップデート出来ない。
そんな人間はどうか笑って捨ててください。
アップデートを忘れる私たち
アップデートできない大人たちがいる事に気付いた時、私たちもそうなっていく可能性が高い事に恐怖しました。
私は比較的 寛容な環境で育ってきました。
ただ、私以上に寛容な環境にいた(ように見える)友人が、部活の後輩にこの呪いをかけて居るのを見て、言いようのない悲しみを感じました。
どんな環境でも、呪いをかけてしまう人間は生まれるのです。
一体これから、どんな時代になるのだろう?
男性もスカートを履く様になるかもしれない、女性はヒールを履くのをやめるかもしれない、
「なんとなく」という理由で学校や会社を休むのが当たり前になるかもしれない、
家事は機械がやるのが当たり前、
育児や介護にAIが深く関わってくるかもしれない、
その時、私だけはせめて呪いをかけない人でありたい。
私がかけられてしまった呪いは、ここで終わらせる。
そんな少年漫画の主人公の様なセリフを、頭の中で反芻しています。
さて、今回は日常思った事をつらつらと書きました。
為になるものではありませんでしたが、
このブログが何かのキッカケになれば幸いです。
本日もここまでお読み頂き、ありがとうございました。